4.9 形を変えた劣等感

足を運んで頂き、ありがとうございます。

前回、優越感は、形を変えた劣等感なのです。とお話させて頂きました。今回は、一つだけ小学生ならではの例をあげたいと思います。

こんな質問、聞いたことありませんか?
「ねえ?ちゃん(姉ちゃん)と風呂入ってる?」
「パン作った(パンツ食った)ことある?」

懐かしい方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は今の小学生も、ある時期になると、この意地悪をしています。
この意地悪、実は羞恥心や劣等感をくすぐる遊びなのです。

僕の受け持っている学級に、この意地悪が初めて持ち込まれた日のことです。この意地悪に見事に引っ掛かった子が、狂ったように色んな人に同じ意地悪をしていました。

「えー、ちゃんと風呂入ってないの!?」「えー姉ちゃんと風呂入ってるの」と言いながらも、どれだけやっても満たされません。

小学生は大人に比べて自分の気持ちに正直なので、ある程度のところで「いくらやっても、楽しくないでしょ?」と聞くと「うん」と答えてくれ、その日、その遊びは終わりました。

優越感を得ようとする行為は、過去に起きた悔しい思い、惨めな思いをした自分を忘れようとする行為なのです。

人をバカにするのは、バカにされて惨めな思いをしたからです。
勝ちにこだわるのは、負けて悔しい思いをしたからです。
高評価を得たいのは、低評価に焦りを感じたからです。
容姿を気にするのは、容姿で恥ずかしい思いをしたからです。

悔しさ、惨めさ、恥ずかしさ、焦りに身を置かないために、その行為の反対のことをするのです。
しかし、どれだけ勝っても、どれだけ高評価を貰っても、どれだけ容姿を整えても、一時的に忘れられたとしても、渇(かわ)きは満たされなることがなく、貪(むさぼ)り続けます。それが優越感と劣等感の仕組みなのです。

皆さんも経験があるのではないでしょうか?
優越にこだわりがある人は、過去の劣等を感じるトラウマが、きっとあります。そのトラウマに気づいて、もし解消ができたなら、その苦しみから自由になれるのです。

次回も引き続き、児童期の発達課題についてお話します。
お読み頂き、本当にありがとうございました。

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